サーファー育成プロジェクト｜波情報サーフィン BCM

■第9回レッスンリポート「今年最初のレッスン」

3月某日、BCMサーファー育成プロジェクト第1期生メンバーの今年1回目なるレッスンを千葉で開催しました。
まだまだ水温も低い千葉エリアですが、この冬の間どれだけサーフィンをこなしているかが一つのキーポイントとなる事も間違いありません。
前回のレッスンから約3ヶ月が経った今回は、メンバーの宿題となっていた課題の改善具合をチェックすると共に、新しい課題点も見つけることが目的。

この日のコンディションをチェックし、講師陣との協議の結果、ポイントを東浪見海岸から移動してレッスンを実施することに。
風はやや強めのサイドショアでしたが、面を乱すこともなく、サイズも程よいコンディション。第1期生メンバーはそれぞれ、この3ヶ月間の成果を披露しました。

ここで前回のメンバーの課題点をおさらい。

【ゆみ】
ライディング中に重心が低いゆみは、ヒザを曲げすぎて腰も落ちていて、重心が中心に乗らずに後ろ足荷重になっている。そのため、ターンの際に失速してしまいワイプアウトすることが目立ちます。

【ヨシキ】
アップス＆ダウンの際などもっと体の伸び縮みを意識すること。また、波に合わせたライディングを心掛ける必要が。波に臨機応変に対応する判断がされていないため、カットバックが難しいセクションでのカットバックや、掘れていないセクションでのリップアクションなどをしてしまいます。波を見極めることも必要で、良い波に乗る事を心掛ける事が大切。

【ジュン】
どのテクニックも軽い印象が。その原因は”パタパタ”とボードを足先で返す、レールが全く使われていないサーフィン。しっかりとしたレールワークを心掛け、よりダイナミックなアクションになるようにステップアップする必要があります。また、「ここでこうしたら転ぶからこうしよう」といった瞬時の判断が出来るように、波に合わせたサーフィンを意識することも重要。

【ユカコ】
パドリング力不足とポジショニングが課題。上級者との違いはパドリングのスピード。パドリングが遅いので、テイクオフポジションを難しくしています。波がブレイクするピークの位置を見極め、そこへ即座にパドリングで移動することで、テイクオフがもっと楽にできるようになります。また、動作がスローモーションな感があるので、ライディング動作を素早くダイナミックに行えるよう、イメージトレーニングすることも重要です。

そして今回、細川テクニカル・ディレクターによるメンバーのライディングチェックが行われ、新しい課題が明確化しました。

【ゆみ】
ライディング中の体勢は良くなり、後ろ足重心も解消されてきたゆみ。バックサイドのライディングでも自然な形でライディングが出来るようになってきました。しかし、ターンをするタイミングが悪い。本来ターンをする場所でターンせず、ワンテンポ遅れてレールを切り返しています。適切なターンのポイントを理解することで、よりロングライドが可能になるはずです。

【ヨシキ】
以前に比べてクローズドスタンスになってしまったヨシキ。スタンスが狭いためにボードコントロールをしにくくしています。ターンの際にステップバックを心掛けることで、ターンがし易くなります。特に後ろ足の位置を注意する事。
また、パンピングするときなどは後ろの手が必要以上に動いているのも悪い点。手の動きを抑え、バタバタした印象のあるライディングをよりスタイリッシュにすること。

【ジュン】
引き続き“レールを使ったサーフィン”が課題。トップでの切り返しなど成功率が高くなってきたものの、まだ足先でボードを操っている感があります。レールを入れることでよりドライブしたターンが可能になり、スピードも付きます。そこで生まれたスピードを活かしたアクションを心掛けましょう。

【ユカコ】
仕事など生活の変化がメンバーの中でも一番大きかったユカコは、サーフィン不足。テイクオフでもたつくシーンも見られました。まずは海に入ること。そして、海に入れないときでもテイクオフやフィジカルトレーニングなど陸上でのレッスンも怠らないこと。

午後は場所を東浪見海岸に移し、『THE GYM』で佐藤フィジカル・ディレクターによるフィジカルレッスンを実施しました。冬の冷たい海ではただでさえ体も動かず、怪我をすることもあります。リラックスした状態でのバランストレーニングを中心に実施。

とくにバランスボールを使ったトレーニングでは、ストレッチとバランストレーニングを兼ねており、非常に有効です。バランスボールはかさばるかもしれませんが、大き目のボールを選ぶことで多少トレーニングしやすいかもしれません。
また、バランストレーニングは、目を瞑って行うことも非常に重要です。単純に片足でバランスをとる動作だけでも、目を瞑って行うだけで勝手が違うはず。片足立ちでのバランス取りは部屋でも簡単に出来ますので、ぜひ目を瞑って実践してみては？