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■第2期生活動開始!レッスンリポート
コンペティターとしての活躍を目指す一般サーファーを無料コーチングしていこうという試みで活動中の『BCMサーファー育成プロジェクト』。

サーフィン歴が1〜2年の初級者サーファーを第1期生メンバーとして迎え、2007年4月からスタートしたこの活動。
5名のメンバーのうち2名が卒業したものの、残る2名の男子メンバーはNSA3級、女子メンバーは4級を獲得。さらに、ローカルコンテストやサーキットにも積極的に参加し、ビギナークラスながらもいくつかの結果を残している。

そして、今回新たに3人のメンバーを第2期生として迎え、2009年の活動がいよいよスタート!

1月には第2期生の顔合わせも兼ねて、初回ライディングチェックを実施。
第2期生メンバーは、NSA3級レベル以上の10代で構成され、全日本選手権優勝やプロ資格獲得、そして世界を舞台に活躍するといった、高い目標を持ったフレッシュな面々。

【第2期生メンバー紹介】
ハジメ:20歳。ホームは茨城・大洗P。サーフィン歴2年3ヶ月。目標は全日本選手権で活躍する事。I.S.Uサーキットなどのアマチュアコンテストにも積極的に参加。

タクヤ:17歳。ホームは一宮P〜志田下P。サーフィン歴6年3ヶ月。目標はプロサーファーという高い志を持ち、海に入れる環境を作るため、家族で千葉に引っ越してきた。

リュウジ:16歳。ホームは志田下P。サーフィン歴5年。目標はプロサーファー。サーフィンする時間を取れるよう、親元を離れ一宮界隈で一人暮らし中。

さらに、ショートボード&ロングボードのダブルプロ資格を獲得し、コンテストはもちろん、サーフレッスンや独自のトレーニングを取り汲んでいるプロサーファー、遠田真央プロをテクニカルコーチに新たに迎え、これまでと違った視点からアドバイスを受けながら活動していくこのプロジェクト、2009年のレッスンがいよいよ始動!

3月某日。体調不良や仕事の都合などで、残念ながら全メンバー参加とはならなかったものの、千葉県で2日間のレッスンを開催。

両日とも北の風が吹いていたため、コンディションの良いポイントをチョイスすべく、一宮から南下。風を交すまずまずのコンディションでサーフィンライディングチェックを実施。

細川テクニカル・ディレクター、遠田コーチ、佐藤フィジカル・ディレクターらコーチ陣は、彼らのライディングをじっくりと観察。

冬の間にしっかりとサーフィンをこなしていた第1期生のライディング、そしてレベルの高い第2期生のライディングからも、いくつかの課題が明確化された。

また、フィジカル・トレーニングでは、基礎体力試験を実施。メンバーの基礎筋力と柔軟性を総合的に判断する。

各メンバーの課題点フィードバックと体力試験結果をチェックしてみよう。

●ヨシキ(第1期生)
細川コーチから指摘されてきた様々な課題に対しても、しっかりと意識しながら克服を目指すヨシキ。ライディング動作など、活動スタート当初とは全く別人のように成長を遂げているものの、細かい部分での課題はまだまだ山のようにある。
今回、自分よりも経験の豊富な第2期生と一緒にサーフィンをしたことで、色々な意味で良い刺激を感じたヨシキ。

ライディングは、腰の低さに対して指摘が。一般的に“重心を低く”=“腰を下げる”と思われがちだが、決してお尻を落としたり、ヒザを必要以上に曲げたりはしないようにする事が重要だ。
腰の高さを低くしすぎると、動作領域を制限してしまい、ライディングのスピードをつけることが難しくなってしまう。

【体力試験結果】
立ち幅跳び : 248cm(9/10点)
反復横跳び : 60回 (10/10点)
後方手合せ : 両方OK (10/10点)
足の裏合せ : 4cm (10/10点)
膝抱え込み : 0cm (10/10点)
合計点 : 46/50点

★佐藤コーチからのコメント
今回のテスト結果は良かったのではないでしょうか。今後の課題としては、下半身の強化をより進めて欲しいと思います。
スイミングでの仕事上、下半身が上半身に比べると、やや弱くなる傾向があります。
柔軟性は、必修科目として、バランスの良い身体を目指して欲しいと思います。


●ユカコ(第1期生)
育成プロジェクトの中では唯一の女性メンバーのユカコ。男子メンバーに臆することなく果敢に波を掴みにいくその根性はさすがといったところ。
また、ワイプアウトの回数も減り、波を最後まで乗る頻度も増えてきた様子。
しかし、依然として細川コーチから指摘を受けているのが、トップターンの際の上体のリード。体が閉じ気味なため、可動領域を狭めている。
この課題については、本人も自覚していて、注意をしながらのサーフィンを心掛けていた様子。自分のライディング映像を確認しながら、引き続き注意をして欲しいところ。

【体力試験結果】
立ち幅跳び : 175cm(7/10点)
反復横跳び : 50回 (9/10点)
後方手合せ : 両方OK (10/10点)
足の裏合せ : 4cm (10/10点)
膝抱え込み : 0cm (10/10点)
合計点 : 46/50点

★佐藤コーチからのコメント
柔軟性については、十分なレベルに達しています。
今後の課題としては、下半身の強化、及び体脂肪を落としましょう。
まずは体重を目安として、2kg減量を達成して下さい。


●タクヤ(第2期生)
2007年の全日本サーフィン選手権では、ジュニアクラスで優勝を果たした事があるタクヤ。そのサーフィンスキルは、プロコーチ陣の眼から見ても完成度が高い。
しかしそんな中でも、遠田コーチからは細かいアドバイスが。アクションに入る際の腕の動きを、肩甲骨を動かすような意識で行ってみよう、という点。タクヤ自身はピンと来ない部分もあったようだが、すぐさまそれを実践してみると、上半身の硬さがなくなった。さらに、ひねり動作が滑らかになったことで、ボードの返しも速まった。
また、バックサイドのボトムターンからトップへ向かう時の腕の硬さにも注目。腕が硬いため、先行動作の腕の振りで身体の軸がぶれ、ボードへの荷重の方向がズレてしまっているのだ。遠田コーチからは、軸がぶれない右腕の先行動作の仕方をレクチャー。これにより、力が適切にボードに伝わってくる。
目標は5月のJPSAプロトライアルでの資格獲得。それに向けて、更なる完成度の向上を目指そう!

【体力試験結果】
立ち幅跳び : 230cm(7/10点)
反復横跳び : 45回 (6/10点)
後方手合せ : 両方× (6/10点)
足の裏合せ : 4cm (7/10点)
膝抱え込み : 0cm (8/10点)
合計点 : 34/50点

★佐藤コーチからのコメント
サーフィンのスキルと比べると、フィジカルが追い付いていない状況です。
バランスの良い体を目指して、日々精進して下さい。ストレッチは毎日行いましょう。


●リュウジ(第2期生)
16歳とメンバー最年少のリュウジは、身体もサーフィンもまだまだ成長期。伸び白も多く、これからが楽しみな若手メンバー。
遠田コーチからのアドバイスは、ズバリ“レールの使い方”、そして“ボトムの使い方”。
ボトムを使ったサーフィンに関しては、1月の初回ライディングチェックの際にも遠田コーチに指摘をされていたが、ボトムに降りるだけではなく、ボトムを回り込むようなライン取りをするという意識が重要。それを意識したリュウジは、ターンのラインとリップアクションへのアプローチが見違えるように変わったのも事実。
さらに、トップでのボードの返しなど、足先でのアクションが目立つ。遠田コーチ曰く「リップでの返しは、パタパタと返すのではなく、しっかりとレールを入れてトップに上がり、波が押す力をレールで感じながら、逆側のレールに切り替えしていく」ということ。
ついついテールをつかってピポッドターンのように足先でボードを返しがちだが、レールを使ったサーフィンを常に意識しないと、コンペティションでは点数が出ない。しっかりと意識をしよう。

【体力試験結果】
立ち幅跳び : 228cm(7/10点)
反復横跳び : 59回 (9/10点)
後方手合せ : 両方× (8/10点)
足の裏合せ : 4cm 9/10点)
膝抱え込み : 0cm (10/10点)
合計点 : 43/50点

★佐藤コーチからのコメント
股関節の稼働域をより広げることと、基礎体力についてはまだまだこれからですから、全身を強化する気持ちで取り組んで下さい。
サーフィンをしない日とプラス1日、課題のエクササイズをしっかり行ってください。ストレッチは毎日行いましょう。

そして、30分間・マキシマム7本という、コンテストでの条件下を意識したレッスンも実施。限られた時間の中で、いかにハイスコアにつながる波を掴む事が出来るか。そいうったコンテスト戦略的レッスンも今後は強化し、彼らの活躍をサポートしていく予定だ。

活動レポートはBCMサイトでも随時レポートしていきます。また、プロコーチ陣から受けた彼らのアドバイスなどもご紹介していく予定なので、ぜひ参考にしてみよう!

2009-04-15 18:33:58



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