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■レッスンリポート「先行動作の重要性」
コンペティターとしての活躍を目指す一般サーファーを無料コーチングしていこうという試みで活動中の『BCMサーファー育成プロジェクト』では、2期生参加後2回目となるレッスンを実施!

メンバーの体調不良や仕事の都合などもあり、全員が顔を合わせる事が出来ませんでしたが、今回も2日間の開催。
両日ともに強い北風により、一宮エリアは大半がクローズアウト。風を交わす千葉南エリアをチョイスし、カタ〜頭サイズのコンディションの中、レッスンをこなした。

テクニカル・ディレクターの細川哲夫プロ、コーチの遠田真央プロらコーチ陣が見守る中、メンバーのライディングチェック。また、ジムではフィジカル・ディレクターの佐藤秀男氏によるストレッチを実施。

各メンバーに言える共通の課題としては、「先行動作」の重要性。上半身の開きや荷重具合など、コーチ陣から彼らへのアドバイスをぜひ参考にしてみよう。


●ヨシキ(第1期生)
前回のレッスンで指摘された点は、腰の低さ。腰を下げすぎることで、動作領域を狭めていたが、今回はリラックスして力みのない自然な体勢でのライディングが見受けられた。

しかし、ヨシキのライディングをチェックした細川コーチ&遠田コーチからは、ライディング時の上半身&下半身の動作がバラバラになっている事を指摘。その原因の一つは、右手と左手のミスマッチ。
イメージとしては、右腕と左腕の動作の連動が取れていない(キャッチボールが出来ていない)状態。ヨシキは右手を動かすことを意識しすぎているので、そこで生まれた推進力が左手に連動出来ず、スピードを殺してしまっている。
右腕と左腕の動作のリズムを適切にすると、そこから自然と下半身の動きのリードにつながり、加速することが可能になる。
下半身のひねりのタイミングのズレを意識しながら、左右の腕を動かすイメージを実践してみると効果的だ。



●ユカコ(第1期生)
ユカコの課題は、引き続きフロントサイドのトップターンの際の上体のリード。上半身は開けてきているものの、サーフボードのノーズの方向がボトムに向いていないため、トップで波に置いていかれることが多かった。特にユカコの場合は、トップターンの際に体が伸びている事があるので、上半身の開きによる先行動作に加え、サーフボードへの加重を意識して、ボードの進行方向をボトム側にコントロールすることも重要となってくる。
また、バックサイドのターンでは、上半身のリードが足りないため、サーフボードがトップ方向に進んでいかない状態だ。
これも、サーフボードにしっかりと体重を乗せてから上半身をリードすることで、ボトム⇒トップへのラインが取れるようになってくる。特にバックサイドのボトムターンでは、体のひねりの際に、後ろの手をつま先側レールに触れるような感覚で前方〜背中側に移動させる意識を持つと効果的だ。



●ハジメ(第2期生)
ハジメの課題は、トップターンの際、テール荷重が強すぎてレールを抜いてしまうクセがあること。アクションを意識しすぎているため、後ろ足を軸にパタパタと蹴り返す軽いターンとなってしまい、レールを使ったターンが全くされていない。
遠田コーチのライディングと比較すると、サーフボードのノーズの上がり具合、かかと側レールの入り具合、そしてスプレーの量に大きな違いがあることがわかる。
(写真上:ハジメ、下:遠田コーチ)
その先行動作からの上半身のひねりをキープし続け、前足加重とレールワークを意識しながらターンをすることが重要だ。ターンの貯めは、カービングだけでなくラウンドハウスカットバックにも同じことが言える。貯めながらのターンに欠かせないのはスピードで、充分な加速をしてから動作に入ることを留意しよう。



●タクヤ(第2期生)
今年はJPSAプロトライアルに出場し、プロ資格獲得を目標としているタクヤ。トライアルを2週間後に控えているというタイミングと、サーフィンの調子を上げてきているという点もあり、コーチ陣からは、試合運びやモチベーションの保ち方など、精神面でのサポートを中心にアドバイス。
どんなコンテストにも言える事だが、ヒート中は絶対にあせらないこと。あせってしまうと良くない波に手を出してしまい、自滅してしまうので、とにかく落ち着くことが重要。
また、本人からコーチ陣に「見て欲しい」と自ら挙げた課題としては、バックサイドのボトムターンの時の後ろ足の踏み込み具合。
本人曰く、後ろ足を内側に倒すことで、サーフボードへの加重がしやすくなり、踏み込んでドライブを利かせたターンが実現出来る。


タクヤのJPSAプロトライアルレポートは、追ってご紹介します!

2009-07-16 11:25:19



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