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■第2回強化合宿in茨城 1日目レポート
9月某日、BCMサーファー育成プロジェクト第1期生メンバーの第2回目の強化合宿を開催しました。

前回のレッスンの際に、ゲストコーチの西井浩治プロからもらったアドバイスを頭に入れながら、各自の約1ヶ月間の成長を細川テクニカルディレクターと佐藤フィジカルディレクターに披露してもらいます。今回は舞台を茨城に移しての強化合宿ということで、2日間みっちりとサーフィンをこなして更なるステップアップの糸口を掴んでもらいたいところ。

ひたちなか近辺のとあるポイントに集合した第1期生メンバーとコーチ陣。ここで、今回のゲストとして小野嘉夫プロとも合流しました。ご存知の通り小野プロはJPSAでも常に上位をキープするトップコンペティターでもあり、地元茨城のグロメッツの育成も手掛けているトッププロ。そんな小野プロのライディングを目の前で披露してもらえるチャンスに、第1期生のメンバーはそれぞれかなりの刺激を受けたようです。

各メンバーの課題である
・上体の開き
・腕の先行動作
・正しいスタンスと腰の落とし方
を、海に入る前に細川コーチから再度注意を受け、サーフィンレッスンがスタート。
サイズは腰前後と小さくていまひとつのコンディションながらも、各自次々とテイクオフ。ビーチからライディングをチェックする細川コーチは、前回欠席だった為、彼らのライディングを見るのは約2ヶ月振り。彼らが課題を意識しながらサーフィンしていることも伺え、その成長具合に細川コーチも驚いていました。

彼らの横でサーフィンをしていた小野プロのスピード溢れるライディングには、メンバーやコーチ陣も「さすが!」と感心しきりの様子。小野プロの高速リップの秘訣は、やはり先行動作とボードの蹴り出しとのこと。トップに上がる時には既に上体を進行方向へ開き、テールを強く蹴り出すことでフィンアウトしたクイックなリッピングが生まれるようです。

海から上がり、細川コーチから第1期生メンバーへのアドバイスが。

★ヨシキ
腕の動きとボードの動きのリズムがバラバラで、なかなかスピードが付いていない。また、テイクオフ後、どんな波でも必ずボトムに降りているために失速するパターンがあるので、波によってはテイクオフからのファーストターンで波のフェイスを滑り、スピードを付けることも頭に入れること。

★じゅん
トップでのボードの返しの際に、上体の開きがワンテンポ早いので、適切なリズムでのターンを心掛ける。また、ターンの際の腕の振りが残ってしまっているので、動きに合わせて腕のリードをしっかりと行うこと。

★ユカコ
アップス&ダウンの時の上体の開きは良くなっているものの、腕の振りがまだ上方向に逃げているので、後の腕を上ではなく前に振る事を意識する。

★トモ
テイクオフの後、完全に上体が閉じてしまっているのと、腰の位置が高いため、バランスが悪い。上体を開くことでより安定したバランスを保つことが出来る。また、テイクオフの回数が少ないので、もう少しがむしゃらに波を掴みに行くこと。

★ゆみ
前回西井プロにも指摘されていた「スタンスの位置」が後にずれたことで、フロントサイドのライディングの姿勢は大分良くなった。しかし、バックサイドの場合はまだスタンスが前の方になっていて姿勢が悪くなっているので、正しい立ち位置を意識しながらテイクオフすること。

昼休み後、小野プロのライディングを見学するチャンスをもらった第1期生。オンショアが強まり、コンディションは更に悪くなったものの、そんな波に対してもしっかりとアクションを繰り広げる小野プロのライディングを一同じっくりと観察していました。
若干ミーハーな部分(?)もありながらも、トッププロのライディングから多くを学んだ第1期生。彼らにとってかなり刺激的な経験となったようです。

ポイントを移動して午後のサーフィン実践レッスンがスタート。強めのオンショアでコンディションを乱し、まとまりのないスモールサイズとなった茨城エリアでしたが、午後は細川コーチも一緒に海に入ってのレッスンとなりました。

夕食の後は、宿の部屋でバランスボードを使ってのフィジカルレッスンを開始。BCMスタッフが持参したDVDでプロのライディング映像をチェックしながら、正しい姿勢と先行動作・バランスの取り方といった、貴重なアドバイスを受けました。特に重要な“後の腕のリードの仕方”と“アップス&ダウンのレールワーク”をレクチャー。
後の手を漕ぐ際に、ただ手を前に伸ばすのではなく、肘から前に出すようなイメージで腕を漕ぐことで、上体の開きもリードをすることが出来ます。

アップス&ダウンでは、つま先側のレールのみでライディングをするのではなく、トップに達してからはかかと側のレールを使ってボトムへ降りる。それが加速したライディングにつながり、スピードを付けた状態で次のアクションに移ることが可能になります。
こういった分析は、プロのライディング映像をスローでじっくりと観察しながらイメージすることがオススメ。プロサーファーは想像していた以上に腰の位置も低く、上体を常に進行方向に開いていたりすることに気付くはずです。

こうして2時間近いフィジカル陸上レッスンを授かり、実り多い強化合宿1日目が終了しました。

2007-09-28 18:12:17



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