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初開催『Nazare Challenge』を制したのは?


PHOTO: © WSL/Arrieta

ハワイ・オアフ島のノースショアで『Billabong Pipe Masters』が開催されている最中、世界トップのビッグウェーバーはヨーロッパのサーフィンの中心地、ポルトガルへ移動。
BWT(ビッグウェーブツアー)の北半球レッグ、初となる「ナザレ」を舞台とした『Nazaré Challenge』が現地時間12月20日に開催されました。

CTの舞台、ペニチェから数十キロ北上した場所にある「ナザレ」はポルトガルで最も古い漁業の町。断崖絶壁の頂には礼拝堂と教会があり、神秘的な伝説もある歴史ある美しい土地でもあります。

ヘッドキャップが必要なほどの冷水、35ftプラスのライト・レフト共にある巨大なピーク、『Billabong Pipe Masters』とは違う迫力だった今イベントを制したのは、オージーのジェイミー・ミッチェル(写真最上部・下)でした!

「ファイナルに残ったのは今日が初めてさ。だから、優勝だなんて信じられないね。今回のイベントは全体的に上手く行ったよ。優勝よりもコンテストを最初から最後までまとめたられたことが嬉しいんだ。アウトでは凄い楽しんだ。最高のサーフボードが大きな自信を与えてくれたのさ」

2016/2017シーズンのBWTは6月のメキシコ、プエルト・エスコンディードから始まり、ここではツイギーことグラント・ベーカー(ZAF)が優勝。
11月にマウイ島の「Pe’ahi」、通称「Jaws」で行われた2戦目ではビリー・ケンパー(HAW)が2年連続で優勝を決めていました。
今回の、「ナザレ」を含め、グレードは全て35-40ftのシルバーで優勝は12,500ポイント。
ジェイミーは13位から一気に5位にランクアップ。カレントリーダーは最もコンスタントな成績を残しているツイギーです。


PHOTO: © WSL/Arrieta

R1でダミアン・ホブグッド(USA)が9.50を出すなどハイスコアもありましたが、基本的に世界を代表するビッグウェーバーでもワイプアウトが多く、完璧にメイクするのが難しいコンディション。テイクオフしてどれだけ持ちこたえることが出来るかが勝負の鍵という非常にリスキーな戦いに、ビリーや、グレッグ・ロング(USA)はR1、ツイギーやダミアンはSFで敗退とファイナルに残れず...。

ファイナルの序盤はベテランのカルロス・ブーレ(BRA)、ルーキーのペドロ・カラド(BRA)のエキサイティングなチャージからスタート。レフトの波でカルロスが6.50をマークして主導権を握ります。
ニック・ランブ(USA)の2本続けての危険なワイプアウト。ジョアン・デ・マセド(PRT)もテイクオフ直後に潰されるワイプアウトで巨大なスープとホワイトウォーターに巻かれてしまい、サーフボードを紛失。ジェットスキーで救助された後、一度岸に上がってバックアップのサーフボードを手に入れてラインナップに戻りますが、2本目に乗った後のポジションが悪く、再びジェットスキーに救助される最悪の展開に...。
優勝したジェイミーは中盤にレフトの波にドロップしてレールを掴んだ後にホワイトウォーターの山に飲み込まれ、8.67。2本目はボトムまで下りた後にダンパーとなり、自らサーフボードから飛び降りて安全を確保。6.60のバックアップスコアを重ね、このサバイバルゲームを制していました。

「今まで他のイベントでも良いリズムの時があったけど、途中で崩れてしまったんだ。でも、今回はそれを保つことが出来て最高の気分さ。ここには金曜日まで滞在する予定。また巨大な波が来るみたいだしね。それまで少し休んで、波が来たら再び運試しさ」

ワイメアの『THE EDDIE』の招待選手でもあるジェイミー。
更にオアフ島とモロカイ島を渡るパドルボードのイベント『Molokai to Oahu Paddleboard World Champion,』では10年連続のチャンピオン。ISAのSUPでも2度タイトルを獲得している真のウォーターマンでもあります。


PHOTO: © WSL/Arrieta

2位はジェイミーよりも約10歳年上のベテラン、49歳のカルロス(写真上)
序盤に乗った僅か1本の波。それだけファイナルは厳しかったということ...。

「この寒い時期に厳しいイベントだったけど、持ちこたえてくれた自分の身体を誇りに思うよ。巨大な波へのドロップ。一日中、やられっぱなしだった。それでも世界最高のサーファーと対戦してファイナルまで進み、優勝まであと一歩だったんだ。自分にとってこれが最後のシーズン。素晴らしい思い出を残し、次の世代に遺産を残したい。そして、彼らが自分の人生のように毎日ベストを尽くすことを願いたいね。ナザレは凄い良い波。これまで注目を浴びなかったけど、認められるのは時間の問題だと思っていたよ。だから、このイベントに参加出来て本当に嬉しいんだ」

2009年のBWTチャンピオンでもあるカルロス。CTと比べると比較的年齢層が高いBWTですが、コンテストの方は今シーズンで引退するとのことです。

今シーズンの北半球レッグは順調に消化しており、残るはメキシコ「トドス・サントス」を舞台とした『Todos Santos Challenge』のみ。
ウェイティングピリオドは2017年の2月28日までです。


PHOTO: © WSL/Estrelinha

『Nazaré Challenge』結果
1位 ジェイミー・ミッチェル(AUS)
2位 カルロス・ブーレ(BRA)
3位 ジョアン・デ・マセド(PRT)
4位 ペドロ・カラド(BRA)
5位 ニック・ランブ(USA)
6位 アントニオ・シルヴァ(PRT)

WSL公式サイト

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