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今シーズン初のQSで五十嵐カノアと仲村拓久未が対戦!


PHOTO:© WSL/Van Kirk

カリフォルニアのハンティントンビーチで2017年のQSのキックオフイベント、1,000『Shoe City Pro』が開催され、現地時間1月15日に終了。
ワールドジュニアで2位に入ったグリフィン・コーラピント、元CT選手のブレット・シンプソンなどカリフォルニアの強豪ローカルが揃った今イベント。
唯一の現役CT選手となった五十嵐カノア(写真最上部・下)がファーストラウンドから危なげない戦いでファイナルまで進み、ダークホースの仲村拓久未と対戦。
南よりの風の影響が入ったアベレージサイズ。生まれ育ったホームの波でローカルナレッジを活かしたカノアはファイナルでもリズムを崩さずに落ち着いた試合運びで7ポイント台を2本まとめてトータル14.90をスコア。
ローグレードながらシーズン最初のイベントを制して2017年をスタートさせました。

「目標を成し遂げた気分は最高。今年は良いスタートになったよ。家族や一緒にコンテストを楽しんでいる選手と過ごせて精神的にも肉体的にも満足している。初めてこのコンテストで優勝した時は追う立場で、優勝さえも考えていない子供だった。あれから2年、今回はイベントの本命として違うプレッシャーがあったのは変な感じだったね。でも、優勝してビーチ凱旋をしている時は、’デジャヴ’のようだったよ」


PHOTO:© WSL/Moir

2014年にQSで初優勝を決めた今イベントで再び優勝したカノア。
2016年はワールドツアーのルーキーとして18歳で夢の舞台に立ち、最終戦の『Billabong Pipe Masters』ではファイナル進出の2位という驚くべき活躍をしていました。
ツアー2年目の今年にあえてローグレードのQSに出場したのは、弟キアヌのQS初出場のサポートの意味が大きかったとのこと。
そのキアヌはR2で敗退。優勝した兄の存在を大きく感じたことでしょう。
優勝直後のビーチ凱旋では弟のキアヌが兄カノアのサーフボードを高々と掲げ、逆にサポートの側に回っていました。

「対戦相手となったトップ100のサーファーは地元のイベントでハングリーだっただろう。彼らにも事情があるし、一筋縄ではいかないと思ったけど、最後まで勝つことが出来た。ここでの優勝と良いスタートを切れたことは本当に嬉しいね」


PHOTO:© WSL/Van Kirk

カリフォルニアローカルに混じって快進撃を続けた仲村拓久未(写真上)
多くの選手にとってノーマークだった彼は元CT選手のブレット・シンプソンとR4から3ヒート続けて対戦。
R4とマンオンマンとなったSFでブレットを抑える大金星。

「トップシードを倒してファイナルまで進めたことは嬉しいね。思い通りに運んだよ。ファイナルでカノアと対戦するなんて信じられないことだし、彼と戦えてストークしたさ。今回は二人のCT選手とサーフィンする素晴らしい経験をした。前進を目指す今年の自信になったよ」

2015年にJPSAグランドチャンピオンを獲得した後、2016年はQSに集中したものの、ローグレードの『Yumeya Surfing Games Tahara Pro』での3位が最高位。
6,000『Ichinomiya Chiba Open』、1,000『Trump Hyuga Pro』を共に次点の9位で終え、トータル133位と彼の実力からすると良いシーズンとは言えませんでした。
今年は初戦で2位。それも強豪揃いの海外のイベントで結果を残したことは大きな自信に結び付くことでしょう。



PHOTO:© WSL/Van Kirk

同時開催のウィメンズはチェルシー・ツアー(BRB)がティア・ブランコ(USA)などを敗って優勝。
2016年のルーキーイヤーで苦戦して一年で脱落したチェルシーでしたが、ツアー返り咲きに向けて幸先良いスタートを切りました。

なお、今イベントには仲村拓久未の他、西修司、藤沼圭太郎、野呂海利が参加。
西修司はR4、野呂海利はR3、藤沼圭太郎はR2敗退に終わっています。


PHOTO:© WSL/Moir

『Shoe City Pro』結果
1位 五十嵐カノア
2位 仲村拓久未
3位 イアン・クレーン(USA)、ブレット・シンプソン(USA)

WSL公式サイト

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