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『Oi Rio Pro』3日目 R3突入!


PHOTO: © WSL/Poullenot

ブラジル・リオデジャネイロのサクアレマで開催中のCT第4戦『Oi Rio Pro』は一日のレイデイを経て新しい南よりのウネリが入った現地時間5月12日にR2のH5から再開してR3のH5まで進行。

朝から風の影響が入った難しいコンディション。R2では自国のイベントでモチベーションがいつもより上がっているブラジリアンの活躍が目立ち、2010年に優勝経験があるジャドソン・アンドレを始め、カイオ・イベリ、ウィゴリー・ダンタスがラウンドアップ。
その他、シーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)、ビード・ダービッジ(AUS)、コナー・オレアリー(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS)、フレデリコ・モライス(PRT)がR3進出。

R2で最もスコアを伸ばしたのはルーキーのコナー(写真最上部)
親友であり、ブラジルではルームメイトでもあるスチュアート・ケネディー(AUS)を相手に彼のトレードマークとなりつつあるバックサイドのトップアクションで9.20を含む、トータル18.20。8.00を捨てスコアにしてコンビネーションの圧勝。
スチュアートも同じライトの波を狙ってカービング、ローテーションエアーなど素晴らしいパフォーマンスを披露していましたが、ジャッジはコナーの方を高く評価していました。

「幸運にもクリーンでフェイスがある波に何本か乗れてスコアも出た。最初のラウンドでは5ポイントも出せずにショックだったよ。スチュアートとの対戦は辛かった。特にR2で当たりたくなかったね。どこかで同じ舞台に上がることは仕方無いけど、同じ部屋に滞在している今回のブラジルでそうなるとは...。彼は調子良さそうだし、この一年で良い結果が出ることを願っているよ。彼は親友の一人だから、一緒に上手くやりたいよ」

開幕戦でいきなり5位に入り、QSトップでクオリファイを果たした実力を世界中に示したコナー。
何度もお伝えしていますが、元JPSAプロの柄沢明美の長男でもあります。


PHOTO: © WSL/Poullenot

5ヒートだけ行われたR3は大きな番狂わせはなく、ここでもブラジリアンが強さを見せていました。
ブラジリアンの兄貴的存在のエイドリアーノ・デ・ソウザを始め、ガブリエル・メディナ、ウィゴリーがR4へ。
二人のワールドチャンピオンよりもサーフィンが冴えていたウィゴリー(写真上)は、コナーも狙っていたライトの波でパワフルなバックハンドスナップを連発。9.27を含む、トータル18.27のハイエストヒートスコアをマークしてギャラリーを興奮させていました。

「最高の気分だね。ビッグターンにトライしたんだ。ここでは自信があるし、家族全員が応援に来ている。素晴らしいギャラリーにも囲まれ、強い支えになっているよ。今年、コンテスト会場がここに移動することを知った時、本当に嬉しかった。サクアレマは凄い良い場所だし、得意の波なんだ」

トリッキーな波だけに新しいスターが誕生することが多いブラジルでのイベント。
ダークホースの一人、ウィゴリーが更に勝ち上がる可能性も十分にありそうです。

その他、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ミック・ファニング(AUS)がR4進出を決めた一方、コナーは残念ながらミックに敗れて姿を消しています。

R3の残りヒートの注目カードはジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とすでに9ポイントを2つ出して暴れまくっているワイルドカードのヤゴ・ドラ(BRA)
五十嵐カノア vs フィリッペ・トレド(BRA)の対戦も見逃せません。


PHOTO: © WSL/Poullenot

メンズの合間にはウィメンズのR2が進行。
ローラ・エネヴァー(AUS)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、タイラー・ライト(AUS・写真上)、レイキー・ピーターソン(USA)、キーリー・アンドリュー(AUS)が勝ち上がった一方、カリッサ・ムーア(HAW)はマリア・マニュエル(HAW)のリプレイスメントとして参加しているビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)に敗退。
カリッサが最下位になるのは、2010年以来、7年振り。オーストラリアレッグでは全て5位。今年のカリッサはスランプに陥っていると言えます。
ワイルドカードを除くと唯一のブラジリアンとなるシルヴァナ・リマ(BRA)も健闘むなしくR3進出はならず...。

「あのヒートは本当に上手くいったわ。今日のようなコンディションでは、多くの変化に対応しなければいけない。ヒートに挑む時、どこに入る波で何をするか、レールを入れるかなどのポイントを押さえておく必要がある。ベルズの後、フィジーや、ブラジルのためにレフトの波ばかり練習していたのに、いざここに来たらライトの波が良いなんておかしいわね。両サイドの波に平等に賭けるべきだったわ」

トライアルを勝ち上がった14歳のローカルのワイドルカードに対して9.67のハイエストスコアを含む、トータル18.00。
コンビネーションの圧勝でR3行きを決めたタイラー。
ワールドタイトルを獲得した昨年と比べ、オーストラリアレッグでは失速気味だったものの、まだトップのステファニーとの差は僅か。
今年のタイトル争いは面白くなりそうです。

ちなみにコーチのマイクロことグレン・ホールは今回会場入りせず、ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)がキャプテンとして活躍しているそうです。


PHOTO: © WSL/Smorigo

ネクストコールは現地時間5月13日朝7時(日本時間の同日夜7時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南よりのウネリはピークを過ぎるものの、十分なサイズが残る予想。
15日にかけてサイズダウンが進み、16日には大きな南ウネリが入る予報です。

WSL公式サイト

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