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CT第4戦『Oi Rio Pro』 大波乱の4日目


PHOTO: © WSL/Poullenot

オーストラリアレッグとシーズン中盤のスペシャルな舞台でのイベントの合間に行われ、波乱が起こることが多いブラジル戦。
前日に入った南よりのウネリがまとまり、風の影響も少なかったまずまずのコンディションでメンズのR3、ウィメンズのQFまで進行した現地時間5月13日も荒れた展開となり、カレントリーダーのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)が早くも姿を消すことに...。

R3でジョン・ジョンを倒したのは、トライアルから勝ち上がったワイルドカードのヤゴ・ドラ(BRA・写真最上部)
すでに9ポイントを2つ出して暴れまくっているヤゴはジョン・ジョンが手堅くスコアを重ねる中、中盤にフロントサイドでのカービングからローテーションエアーを流れるようにメイクして8.33。
更にバックサイドで7.17のバックアップスコアを重ね、トータル15.50。
ジョン・ジョンは逆転にニード9.67のシチュエーション。ワールドタイトルを獲得した昨年からこのような追い込まれた場面でも冷静にスコアを上げて対処出来る強さを身に付けたものの、今回はヤゴのペースにリズムを崩してしまい、ハイリスクなエアーにトライして失敗を繰り返すことに...。
朝一のヒートながらすでにビーチを埋め尽くした沢山のギャラリーを熱狂させ、ヤゴがこのカードの勝者に!

「少しナーバスになったよ。今年参加出来る唯一のCTになると思うから、余計なことは考えないようにしていた。でも、周囲の皆が話題にしていたので、気になってしまったのさ。最初に波に乗って全てが吹き飛び、続けて二本の良い波に乗れて興奮したよ。一つ一つのラウンドを大事にしてこのイベントで勝ち続けられたら良いね」

R4の対戦相手はジョエル・パーキンソン(AUS)、ミック・ファニング(AUS)と最強のベテランコンビ。
20歳のヤゴがどのようなアプローチを見せるのか?
ブラジルのビーチブレイクなら勝算は十分にあると言えるでしょう。


PHOTO: © WSL/Smorigo

オーストラリアレッグではマーガレトリバーでの優勝を含め、圧倒的な成績でトップの座を手に入れたジョン・ジョン(写真上)
ブラジルは昨年と2012年に制した場所であり、決して悪い舞台ではありませんでしたが、今回だけは対戦相手と流れが悪かったようです。

「この結果は明らかに自分が望んでいたものではないけど、そんなに落ち込んではいないよ。楽しい波だったし、ヤゴのサーフィンは本当に良かった。今朝は自分の流れではなかったね。いずれにしても、早く次のフィジーに気持ちを切り替えるさ」

ケリーのアパレルブランド「Outerknown」が今年からスポンサーになった次のフィジー戦までは約3週間。ジョン・ジョンは一度ホームのハワイに戻って調整するそうです。


PHOTO: © WSL/Smorigo

ヤングブラジリアンの快進撃に刺激され、次のヒートに登場したジャドソン・アンドレ(BRA)もランキング2位のジョーディ・スミス(ZAF)を脅かす勢いでしたが、この勝負は僅か0.63でジョーディが勝利。
その他、ランキング3位のオーウェン・ライト(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)がR4へ。

そして、R3のもう一つの見せ場となった五十嵐カノア(USA・写真上) vs フィリッペ・トレド(BRA)のカードは、一本目の波でカノアが乗ろうとした波にフィリッペがドロップイン。各ヒート、最初の波はピークにいた選手が優先権を持つため、フィリッペにインターフェアがコール。
手堅く二本の波をまとめたカノアが今シーズン初のR4行きをメイクしました。

「あの波は良くなりそうだったので、乗りたかったんだ。あの状況でフィリッペが同じ波にパドルした意味が分からないし、混乱したよ。彼がぶつかってきて、バランスを取り直しながら波に乗ったのさ。あの波がヒートのベストだったね。決して良いリズムではなく、スローヒートだったけど、勝つことが出来た。それは望むべき形ではなかった。でも、早く忘れて勝ち進みたい」

ポルトガル語も堪能なカノアは、フィリッペとも親交があるそうですが、今回は自国でのイベントで大きな期待を背負っていたフィリッペがエキサイトし過ぎてしまったのかも...。
カノアはR4でジュリアン、オーウェンと戦います。


PHOTO: © WSL/Poullenot

前日にR2を終えていたウィメンズはR3から一気にQFまで進行。
ジョアン・ディファイ(FRA)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS・写真上)、タイラー・ライト(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)がSF進出。
中でもニッキはR4でコートニー・コンローグ(USA)、QFでカレントリーダーのステファニーを敗る快進撃を続け、注目を集めていました。

「ステファニーを倒してSFに進めて興奮しているわ。QFのリズムは最高だった。次のSFは更に良くなることを望んでいる。ハードなトレニーングを積んでいるし、ここでは良いリズムだと感じているわ。ブラジルは大好き。毎日楽しんでいるわよ。ここで快適に過ごしていることが良い流れに結び付いている感じね」

開幕戦、第2戦と続けてQFに進出していたニッキでしたが、SFは今年初でキャリアでは2016年のカリフォルニア以来2度目。
次の対戦相手、ジョアンを倒すことが出来ればツアー初ファイナルになります。


PHOTO: © WSL/Smorigo

ネクストコールは現地時間5月14日朝7時(日本時間の同日夜7時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しい南よりのウネリが入る予想。
15日は次の南よりのウネリが入る予報ですが、風が悪い見込みなので、14日の内に進行する可能性が高いでしょう。

WSL公式サイト

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