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F+(エフプラス)コラム「JPSA鴨川naoプロ」

Text by つのだゆき / Photo by snowy





国内のJPSAではここの所、普段あまり勝たない人々が勝ったりしていて、なんか興味深い。基本的には村上舜と大野修聖がJPSA的2大ブームで、ガチガチなわけだけど、このふたりや海外メインの仲村拓久未、大原洋人あたりのいない隙を縫って、善家尚史2連勝とか、河村海沙、金尾玲王、安室丈とか、なんかちょっと普段聞かない上位陣で、面白いなぁ、と思う。
善家はまぁ、どちらかと言えばじみ〜な感じで、トップシードにはいるんだけど、何とかファイナルみたいなものには縁遠い選手だった。それがあなた、茨城、湘南と2連勝ですわ。まさにマット・ウイルキンソン状態。どちらも似たようなオンショアのパワーがなさげな波で、善家の何がうまかったって、そのショワショワのスープの下のパワーポケットの拾い方。うまかったなぁ。さすが湘南、って感じで、パワーのない波のパワーを120%拾えてたと思う。


金尾玲王

人間一度勝つと、自分でかけてしまっていた「勝てない呪縛」から解放されるもので、なんていうか、あ、オレ勝ってもいいのね、あるいは、あ、オレ勝てるんだ、みたいなことってよくあるわけで、万年セカンドシードとか、万年15番界隈とか、そういう選手でも一度勝つといきなり常時トップテンみたいにレベルアップすることはよくある。板が合ってるとか、いろんな要素はあるとは思うものの、あの吹っ切れ方って特有。自信は人を変える。


安室丈

15歳だっけ、16歳になったんだっけ? 安室丈も勝てなくて伸び悩んでいたけど、最近急に勝ちだした。ま、これから身体やいろんなことが変わる年齢なので、まだまだ結果にコミットしなくてもいいわけだけど、コンペは勝てないと楽しくないので、よかったかな、と思う。
コンペティターにとって何が一番大事かと言えばモチベーション。これをキープすることが最も重要だ。勝てればモチベーションなんて降って湧いてくるわけだけど、負け続けると、もうやめようかな、と誰もが思う。そんな時に神様が勝ちをくれればいいけど、神様は実に気まぐれなんで、みんなにそれが来るわけでもなく、やっぱり勝負事というのは勝つまでやめないのが勝利へのセオリーなんだろうか。しかしいつ来るかわからないその時のために、どうモチベーションをキープするかは、技術的なスキルアップよりも難題だ。


大野修聖

帝王ケリーと同じく、マーくん祭り終了から何年かぶりに鴨川で優勝した大野修聖と、ジュニア時代の嵐祭りからもう何年も優勝のない加藤嵐のグラチャン争い。最終戦の志田、いろんな意味で非常に興味深い。現時点での実質リーダーはマー。20ポイントの差を嵐が追う。


庵原美穂


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