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■BCMサーファー育成プロジェクト「第4回レッスンレポート」
8月も終盤を迎える某日。BCMサーファー育成プロジェクト第1期生メンバーの第4回目となる定期レッスンを開催しました。

今回は細川テクニカルディレクターがJPSAコンテスト『茨城鉾田ロングボードプロ』に出場のために欠席となりましたが、ゲストコーチとして西井浩治プロを迎え、第1期生メンバーのステップアップへ向けて的確なアドバイスを貰いました。


まずはサーフィンレッスン。無風のクリーンなフェイスながらも、セットで腰くらいのスモールコンディションとなりましたが、波数もそこそこあり、西井コーチには各メンバーの現状をチェックしてもらい、各自の課題点を洗い出してもらいます。

☆男性陣
細川コーチから何度も指摘されていた“ライディング時の上半身の開き”については、意識していることで大分改善されているようです。


☆女性陣
ライディング時のスタンスポジション、腕の動きなどに引き続き課題が。常にこの課題をイメージをすることが重要。

昼食後、『SURF GARDEN』2Fの『THE GYM』にて、佐藤フィジカル・ディレクターによるフィジカルトレーニング。今回はバランスボールや縄跳びを使ったトレーニング。


バランスボールは文字通り、球体のボールの上でバランスを保つトレーニング器材。サーフィンするのに“バランス”は欠かせないポイントです。バランスボールで重要なのは、体の力を抜くこと。体にガチガチに力が入るだけで、バランスは崩れます。また、バランスを保つために体に力が入るのも良くない点。リラックスした状態を感じることで、サーフィン中の無駄な力の掛け方などが改善されます。


また、縄跳びは心肺機能の向上にうってつけの運動。ボクサーが縄跳びを使ったトレーニングを実行しているのも、心肺機能を鍛えるためです。さらに、小刻みなジャンプをすることで足首の強化が図れます。
縄跳びは手軽に行えるトレーニング方法なのでオススメですが、紐が軽い縄跳びを使用するよりは、作りのしっかりしたやや重みのある縄跳びを使用したほうがベター。


そして午後の2ラウンド目のサーフィンレッスン。今回、各メンバーに伝えたかったことの一つとして、“自分のレベルに合ったサーフボードのチョイス”を知ってもらうことがありました。そこで、西井コーチにはあらかじめ第1期生メンバーのレベル、そして普段使用しているサーフボードスペックを伝え、各メンバーに見合った様々なサーフボードを持ってきてもらいました。


今回メンバーに乗ってもらったのは、西井コーチのサーフショップ『LuvSurf』で販売しているフレックスするモールドサーフボードの「PLACEBO(プレセボ)」。様々なサイズ・スペックが用意されているこのシリーズですが、それぞれの意図を考慮してメンバーに振り分けられました。


海はオンショアが強まったまとまりのないイマイチのコンディションでしたが、西井コーチ、佐藤コーチも海に入り、各メンバーのライディングをチェックしながら海の中からアドバイスをもらいました。

◆ゆみ
Placebo CL-PRO モデル
6’2” x 18.63” x 2.25” (188 x 47.3 x 5.7 cm)
BB経験のあるゆみは波のブレイクの見極めは問題いものの、横に滑ってもなかなかボードが動かない。その問題は“スタンスの位置”。スタンスが全体的に前にずれているため、ターンの際のボードコントロールを難しくしています。立ち上がってからスタンスの意識が出来るよう、普段乗っているボード(6’2”)よりも少し長めのボードをテストライドで使用。まだスタンスの位置が前になっているので、もう少し意識することが必要。

◆じゅん
Placebo CL-PRO モデル
6’0” x 18.38” x 2.18” (183 x 46.7 x 5.53 cm)
普段乗っているボードは少し短くて浮力不足では、と感じている西井コーチ。今回ジュンが乗ったPLACEBOはレールが薄いものの、浮力があるモデル。動かしやすい短めのボードに普段乗っているため、ごまかしでアクションしている面も。スピードに乗った次のレベルのサーフィンを目指すジュンにとって、しっかりしたレールワークが必要なこのボードに乗ったことは、とても刺激になったようです。また、ライディングの際に前の手のリードが足りないという指摘も。前の手のリードを意識することで、体もより開き、大きなアクションに繋がるという事を認識しました。


◆ユカコ
Placebo SBモデル
6’4” x 19.25” x 2.50” (193 x 48.9 x 6.35 cm)
スタンスが狭く、ボードを動かそうとしてもしゃがみこめず、全身の屈伸を使ったアップス&ダウンが出来ないユカコ。特に、スピードを付けようとする際に体(両手、膝)が上下に動いてしまうのが課題。安定感のあるボードをチョイスしてもらったことで、ライディングに余裕が。後の腕の動きを上下ではなく円を描くように動かすことで、よりボードが加速するということを認識しました。体を正しく動かすことで加速するこのボードに乗ったユカコ自身、「手をしっかりと正しく動かすことでスピードが出た」と体感。

◆よしき
Placebo SBモデル
6’3” x 19.0” x 2.32” (191 x 48.2 x 5.85 cm )
メインボードがクラッシュしたために、ここ数ヶ月間ファンボードでサーフィンをしているよしき。ショートボードでのリップアクションを目指すよしきにとって、現在の課題は“ファンボードとのギャップの克服”。今回乗ったボードは、西井コーチがあえてチョイスしたという浮力の少ないボード。「ファンボードでたくさんの波を掴んでレベルアップする」という段階から次のステップへ進むため、ボードサイズを標準に戻す良いきっかけとなりました。


◆トモ
Placebo SBモデル
6’6” x 19.75” x 2.63” (198 x 50.0 x 6.68 cm)
メンバーの中で一番長くてテイクオフの早いボードに乗ったトモ。というのも、トモが普段乗っているボードは薄くて浮力が少なく、難しいサーフィンをさらに難しくしているようです。女性は体力的にボードに助けてもらいサーフィンした方が良い、というのは西井コーチのアドバイス。少しでもテイクオフの早いボードを使って、たくさん波を掴んで長くライディングすることが、上達の第1歩。


普段とは異なるサーフボードに乗り、新しい課題と発見を手にした今回のレッスン。
もちろん、細川コーチが常々各メンバーに伝えたい事と同じ「体の動き」や「スタンス」といった課題も、同じように西井コーチにも指摘され、引き続きイメージをしながらサーフィンすることの大切さを実感しました。

サーフボードでライディングや上達スピードが変わります。次のステップを目指したい方は、先輩やショップでお世話になっている方から的確なアドバイスを貰うことも大切です。


※今回のサーフボード試乗会で西井浩治プロに持参してもらった「PLACEBO」は、西井プロのお店『LuvSurf』などで取り扱い中。

●PLACEBOに関する詳細お問い合わせ先
LuvSurf(ロスト・PLACEBO正規輸入元)
東京都大田区西蒲田7-15-7
電話番号:03-3732-5532
営業時間:月〜土11:00〜22:00/日曜・祭日14:00〜21:00
http://www.luvsurf.co.jp/

2007-08-31 23:08:01



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